しわインタビュー

ぶどう農園 百済和至さん

うつくしい丘陵のぶどう畑の職人。季節に沿った生活は紫波の醍醐味

ぶどう農園 百済和至さん

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ぶどう栽培に適した、うつくしい丘陵の紫波

水はけの良い土壌と昼夜の寒暖の差は、フルーツの生産に適しているため、紫波ではりんごや洋梨など、様々なフルーツがつくられています。
ぶどうの生産も盛んで、日本でも有数の産地となっており、ジュースはもちろんワインも造られてるほどです。

緑のなだらかで美しい丘陵が一面に広がる紫波のぶどう畑の迫力は圧巻です。たわわに実った沢山の種類のぶどうたちは、どれもキラキラしていました。

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アパレルからものづくりの世界へ

紫波にはたくさんあるぶどう農家さんですが、若い人にも人気です。
今回は岩手花巻出身で、東京ではアパレル業界で働いていたという、おしゃれぶどう農家の百済さんを訪ねました。

もともと農業に興味があり、東京で働きながらも「ものづくりをしたい」という思いが強かったという百済さん。
農業のなかでもぶどうをえらんだのは、ぶどうは高単価の食べ物のいわゆる嗜好品であり、そういう意味ではアパレルと通じるものがあったと言います。

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食べてくれる人と直接取り引きするメリット

百済さんの販売スタイルは、余裕があれば農協に卸すけれど、基本的には直接お客様に販売するルート。
お中元などでもらった人が、今度は注文してくれるなど、口コミで評判が広がり、今では日本全国に発送しています。

食べてくれるエンドユーザーと直接取り引きしているので、感想や反応を見られることが最大のメリット。
特にぶどうは追熟しないので、新鮮さが勝負。農協を通じて出荷すると最低でも店頭に並ぶまで4日間かかってしまうけれど、直送ならクール宅配便が畑の下まで取りに来てくれるので、採れたてをよい状態でお客さんに届けられます。

新鮮なぶどうの見分け方もお聞きしました!逆さにしても横にしても身が動かず、粒がキュッと締まっているものがいいそうです。茎は緑か赤のものが新しい目安。茶色になって干からびているのは古くなっている可能性があるそうですよ。

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ぶどうは盆栽と一緒。
うつくしく整ったぶどうを眺めるのが幸せの時

ぶどうを作り始めて5年。いまでは糖度や香りは食べてわかるようになりました。
百済さんのぶどうは粒が大きく、シルエットが逆三角で美しいものが多いのですが、実は粒を間引きすることで、盆栽のように形を整えながら育てているのだそうです。

普通であれば房には1列につき9個実ができるのですが、それを上から3・2・3・2となるように間引いて、美しい形の房をぶどうの成長に合わせて作っています。
そして出荷前日、ひとりぶどう棚を見上げ、形の整った房達を眺めるのが達成感のある幸せのひとときだとか。まさに「ものづくり」ですね。

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ぶどう作りは、職人仕事。

この仕事は職人的な側面がかなり強い仕事なので、自分が納得出来るぶどうをしっかり作っていけるかどうかが大切。
自分の作れる範囲を超えて手広くしすぎると、今度はひとつひとつに手が掛けられなくなり、結果品質が落ちてしまうという本末転倒になってしまうそうです。

百済さんのぶどう畑周辺にもさらにぶどう畑が広がっていて、9軒の農家さんが所有していますが、そのうち2人は80歳を超えているなど、後継者がいなくて困っている人も多いそうです。
できれば新規就農者さんに畑を譲るという形が望ましいそうなので、ぶどう農園に興味のある方、チャンスですよ!

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季節とともに生活を変える。紫波でくらす醍醐味。

百済さんの1年は、季節に合わせて仕事が変わります。
3〜9月はぶどう農家として働きます。一番大忙しいのは、お中元の時期。10月〜11月りんごの収穫の手伝いをし、12〜2月はスキー場のパトロールをしているそうで、四季の移り変わりに沿って、のびのびと生活なさっているように見えます。

スキーのパトロールは、朝一番の誰も滑っていないスキー場を滑れるという、誰でもできるわけではない特典のある楽しい仕事なので、秋の終わりになってくると、スキーをしたいと体がわくわくし始めるとか。
特に岩手の雪山は雪質がとてもいいので、ウィンタースポーツ好きにはたまらない場所となっています。

百済さんが紫波の中で好きな場所は、駅前複合施設の「オガール」だそうです。オガールにはとても使いやすく、農業を積極的に支援している図書館があり、大きめの図鑑など農業の資料も揃っているしルーラル(データーベース)も使えるのでよくいくそうです。

最後に紫波に残したい景色はあるかお聞きしたら、このぶどう畑だそう。
確かに斜面の一番上からの景色はとても素晴らしいものでした。
ときにはそれを眺めながらお弁当を食べたりするそうですが、それって最高ですね。

Akala FARM

〒028-3305
紫波町日詰字朝日田183
サンモールフジH-2

TEL 090-7322-4768

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岩手県紫波町のぶどう園
丁寧に作られた美味しいぶどうを、夏から秋にお届けしています。

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