しわカメラ

冬

平井邸

静かに雪の庭を眺める。
原敬をもてなした大正時代の邸宅。

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レンガ造りの背の高い塀の中は、とても素敵な日本庭園と、大正10年に完成したとても立派な日本家屋。
重要文化財にも指定されている、平井邸です。

雪で覆われた灯籠や雪吊りの松が幻想的な世界を作っています。
時折その重さに耐えられず、ぼそっと音を立てて枝から落ちる雪の塊。
それでもしんしんと降り続き、世界を白く、白く染めていく雪。

何年もこの景色は繰り返されてきたのでしょうね。

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紫波郡の中でも日詰地区は郡山と呼ばれ、かつては北上川の舟運輸拠点となり、130もの商人や職人が軒を連ねて栄えた場所でした。
確かに平井邸も、北上川からまっすぐ伸びた道の突き当りに建っています。

歴史のある町には、語り継がれるお話や、大事に守られてきた建物がありますが、日詰もそんな場所なんですね。
大正時代の人も、この今では作れない、少し波うったような大正ガラス越しに雪を眺めたのでしょうか、
タイムスリップしたような気持ちになります。

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豪商の平六商店(現在の菊の司酒造)の第12代平井六右衛門が、細部にまでこだわって約3年の歳月をかけ建てたそうで、母屋は2階建てのとても立派な店舗併用住宅で、横幅はなんと35m近くあります。
回廊式の廊下は、総延長が90mもあり、一枚板の赤杉が敷き詰められています。

内閣総理大臣に就任した原敬を接待するために新築された屋敷で、実際に原敬が、亡くなる3ヶ月前に訪れているそうです。

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新築披露宴が行われ、原敬もおもてなししたといわれる44畳もある大広間は、その広さに圧倒されます。
さぞかし参加した人みんなの思い出に残る、すてきな大宴会だったのではないでしょうか。

床の間の横幅に合わせたとても長い特注サイズの畳や、
床柱などにに使われている年輪のとても細かい糸柾目材のアカマツ、
創建当時のままのランプシェードなど、見どころがたくさんあります。

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ゆめ、歴史ある建物はどうですか?
時々こういうところに来て過ごすと、せわしない日常を束の間忘れることができる気がしますね。

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ここで、出会えます。

紫波町日詰郡山駅246

平井邸

重要文化財、大正10年完成、内閣総理大臣に就任した原敬を接待するために新築された屋敷。岩手県内でも数少ない大正の邸宅。

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